今回は、その中でも地声優位型の声の方がミックスボイスを習得する方法をご紹介していきます。
地声優位型の声とは?

●話声が低い。
●裏声が出ない。出しにくい。
●声が大きい。
●太めの声。
●ミックスボイスを習得すると、パワフルでカッコイイ声になる。
このような特徴をお持ちの方ですが、女性より男性の方が多いイメージかもしれません。
でも、小学生のお子さんの女の子も、このような声に当てはまっている子が多いです。
中学年から高学年になってくると、段々と地声だけで高音が出なくなってきて、歌が歌えなくなってしまうお子さんを沢山見てきました。
そのようなお子さんもミックスボイスを覚えれば、音域を広げることができ、それまでとは違った大人な声で色んな歌が歌えるようになるので大丈夫です!
①薄い地声の練習
薄い地声というのは、イメージできるでしょうか?
いつも出し慣れている声は、ちょっとうるさい感じの声になりがちだと思うのですが、それと反対の声です。
ちょっと小さめで、かわいい赤ちゃんのような声のイメージで、「アー」と言ってみましょう。
そうすると、地声が軽い薄い感じの音色になります。
そのままの声のイメージでエに変えます。
STEP1 |
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ドミソミドの発声練習で、「エッエッエッ」短く切りながら発声練習をしてみましょう。 |
STEP2 |
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ドミソドソミドの発声練習で、「ケッケッケッ」短く切りながら発声練習をしてみましょう。 同じく小さめの声でいいので、かわいい声を意識して、無理に大きくしないようにしましょう。 |
次は、裏声の練習に入ります。
②裏声の練習方法
STEP1 |
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ティッシュを顔の前にかざして、ろうそくの灯を消すように、フッフッと息を吐きます。 ↓ ティッシュが息でなびいたらOK。 ↓ 息の中に声を混ぜます。 声と息を同時に出す感じで、同じくティッシュがなびくように、お腹の横にしっかり力を入れて、強く息を吐いてください。 ↓ ドミソミドの発声練習で、「フッフッ」で声を出します。 声がかすれたり、ティッシュが動かなくなったら、その音のより高い音はやらなくて結構です。 舌を少し引っ込めたほうが、やりやすいかもしれません。 |
STEP2 |
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今度は、息を止めた裏声の練習です。 先ほどと矛盾しているように感じるかもしれませんが、お腹の横の力は同じように入れます。 さらに、背中を外に張るようにしながら 裏声のまま「ホーホーホー」としゃべります。 ドソドの発声練習で、ホーホーホーとやっていきましょう。 |
STEP3 |
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パターン2と同じように、ドソドの発声練習で、ヒーーーにします。 「ヒ-ー」の「イー」とはっきり言わずに、「ヒ」をそのまま伸ばした感じでOKです。 出来るだけ口を横に開いて、細くて鋭い声になるようにします。 |
ここまでで、上手くできるようになった方は、③のミックスボイスに進んでみましょう。
まだしっくりこない、上手くできない方はもう一度①の薄い地声に戻ってから、③に進みましょう。
③ミックスボイスの発声練習
STEP2 |
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チョッチョッで、ドミソドソミド発声練習をします。 同じように、顎は動かさずに、舌は上あごにペタッと張り付けるようにしてください。 |
パターン3 |
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パターン1や2が上手くいかない人は、ポでドミソドソミドの発声練習をします。 背中やお腹の横を1回1回外に張ること。 顎でなく、唇だけを動かして発音するようにします。 今までにない高音が段々出てくると思います。 |
ざっとですがこんな感じで、地声優位型の方はこんな順番でやっていただけると、ミックスボイスが出るようになると思います。
但し、個人差があり、これで上手くいかないという方は、他の練習も取り入れたほうがいいので、ご興味がありましたらアンボーカルスクールの体験レッスンにぜひお越しくださいね。
浅井 のぞみ