こんにちは、アンボーカルスクールの浅井のぞみです。
今回は裏声優位型の声の方のミックスボイスの習得方法について、解説します。

裏声優位型の声の特徴
●話声が高め。
●声の音色はふわっとしている。
●裏声はよく出るけど、こもりがち。
●声が通にくい。
●高音の方が得意。
●コーラス、声楽出身ぽさから抜け出せない。
●声に息が多く混じっている。
●ミックスボイスを習得すると、軟らかいきれいな声になる。
このタイプの方で一番多いのは、「コーラスや声楽っぽさから抜け出せない」という方が多いです。
「喉を使ってはいけない」と過剰に思いすぎてしまい、声帯が上手く閉鎖できてないという場合もあります。
どうして声帯が上手く閉じないかというと、一番は裏声の響きが低いことにあります。
ちょっとこもってはいないでしょうか?
声の響きが低いと、息もれもしやすいです。
息を止めたからといって、地声が強くなるかと言えばそんな簡単にはいきません。
このような方は地声を出そうとすると、無茶苦茶苦しいですよね。
ですから、まずは裏声を整えていくことをしていきましょう。
そうすると、地声も出しやすくなっていきますので、ご安心くださいね。
裏声を整える発声練習
STEP1 |
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口を開けたまま舌を上あごにつけて、ハミングをしましょう。 鼻息を思い切り出して、フン―と裏声で高い声を出します。 高めの声で、ドソドの発声練習をします。 (真ん中のソをスタートして、上のドソドまで行って下降するといいです。) |
STEP2 |
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STEP1のハミングから、同じ音でニーに繋げます。 舌をなるべく上あごから離さないようにしながら、ン―ニーと1音ずつ上げていきます。 (真ん中のシーから上に行って、高いソくらいまで行ったら下りてきます。) 低い音で、声がこもらないように舌を上げること、頬を横に開くことを心がけてください。 |
STEP3 |
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STEP2の声から、今度はアに繋げていきます。 イーアーで同じ音で、また真ん中のソから上に上がります。 アで息が漏れてしまう方は、腹筋や背筋の支えが弱いためです。 お腹の横と、足の付け根の上(腹斜筋)を外に張ります。 裏声のままで、アニメ声みたいなアを出していきましょう。 |
裏声で息もれをしないで低い声まで出せるようになること。
アニメ声で裏声を地声っぽく出せるようになったら、ミックスボイスへ。
ミックスボイスの発声練習
裏声優位型の方は、裏声を整えた後にそのままミックスボイスの練習に入ります。
裏声⇒ミックスボイス⇒地声⇒またミックスボイス
という風に、地声をいきなり強める練習よりも、ミックスボイスを出している中から地声を見つけ出していってから、再びミックスボイスを練習する方が上手くいきます。
地声を出すこと自体に恐怖を感じてしまう方も多いので、出来ることからやっていく方がベストです。
STEP1 |
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声帯閉鎖をしながら、ミックスボイスを出す練習です。 エッエッでドミソミド 1回1回お腹が動かないように、ピタッと止めたまま声をだします。 喉だけで声を切るイメージで。 |
STEP2 |
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パッパッとドミソドソミドで発声練習をします。 1回1回お腹が動かないように、ピタッと止めましょう。 唇をすぐに閉じて、息が漏れないように。 低い音は特に息を出さないようにします。 |
地声の発声練習
STEP1 |
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エッジボイスの練習をします。 息をハーと吐いて、口を開けたまま息を瞬間的に止めます。 口もお腹も動かないように声帯で止めるイメージで。 それを何回か繰り返して声帯が閉じる感覚を掴んだら、息を止めたまま低い音でガラガラ声を出します。 これも「アッ」と、1秒でいいです。 できたら、ドソドで、短く切りながらアッアッアッで発声練習。 高い音はかすれてもいいので、地声のまま出すようにします。 |
STEP2 |
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エッジボイスをハミングで出します。 これも短く切ってOKです。 ドレミファソファミレドで、ンッンッで出していきます。 慣れてきたら、短く切らずに繋げてドレミファソファミレドでやってください。 |
先ほどお話したように、この後にまたミックスボイスの練習に戻ります。
ミックスボイスも上手くできない方は、裏声の息もれをなくすことをよく練習しましょう。
裏声が息もれせずに明るいきれいな響きになってきたら、ミックスボイスも地声も出せるようになりますよ。
自分だと上手くできない方は、喉が元々硬い可能性もあるので、声を出す前に喉マッサージをした方がいいかもしれませんね。
無料体験レッスンでは、そのやり方もレクチャーしていきますので、どうぞお気軽にお越しください。
アンボーカルスクール
浅井 のぞみ