アンヴォーカルスクールの浅井です!
昨日レッスンに通って2か月の生徒さんが、自分の声が変わったことにとても感動されて帰っていきました!!
是非、私の体験を載せてください!」と言ってくださったので、お言葉に甘えて書かせていただきます♪
最初は裏声も出なかった
Mさんは、40代の主婦の方でレベッカの「フレンズ」を歌われましたが、「高い声が出ない」。
初めてのレッスンの時には、裏声も出ませんでした。
地声も息が少し混じってしまい、声量も大きく出ませんでした。
私の見解では、Mさんが高音で苦しくなってしまうのは、舌骨と喉仏が一緒に挙がって、喉が詰まってしまうせいだなと思いました。
カラオケで楽しく上手に歌えるようになりたいということで、通い始め、最初は30分の「ボイストレーニング・発声コース」で週1で通っていただくことになりました。
レッスンで教わったことを、自分で復習
まずは、息漏れを治すために、声帯の閉鎖の練習からです。
「エッエッ」と短く切るように、「小さい声でいいから苦しくないように出してください」とアドバイスしました。
高音は「かわいい声」を意識して、細い声で息が混じらないように、キンキンしたエッジの入った声を意識していただきました。
続いて、舌骨を下げるトレーニングです!
舌骨を下げる練習は、「ストローを吸うように、それと舌を後ろに引いて、こもった声で発声をしましょう」と言いました。
息を吸う時に舌骨を下げられても、声を出すときに挙がってしまうのですが、舌を後ろに引くと、ある程度それを防げるので「舌を後ろに引く」ということをやってもらいました。
舌骨発声ボイストレーニングでは、喉の筋トレを自分でしっかりやってきていただくことがとても大切なので、毎回みなさんにレッスンで効果が出たトレーニング、家で復習してきてほしいことを紙に書いてお渡ししています。
更に、レッスン中も録音をしていていただいて、Mさんはしっかり真面目に練習してきてくださいました。
レッスンをしていれば、「この人はしっかり自主練をしているか、やってこれてないか」はわかってしまうので(笑)、Mさんがどれだけ一生懸命取り組んでいるかもわかりました。
Mさんは、最初は出なかった裏声も、舌骨が下がるようなって出てくるようになり同時に響きや声量もでてきました。どんどん音域も伸びて喜んでいらっしゃいました。
レッスンを始めて、1か月後に曲の練習へ
当スクールのボイストレーニングは、声が安定するまで曲の練習は行わず、発声練習のみしかレッスンしません。
曲を歌うと、すぐに元の出し方に戻ってしまい、今強化している喉の筋肉のトレーニングの効果が半減してしまいやすいからです。
「発声が安定してきたから、そろそろ曲を歌っても声が崩れない」とこちらが判断したタイミングで、曲の練習へ進んでいます。
そこまでの期間は、「その方のなりたい声」や「持っている癖」によっても違うので、「早いからいい、遅いからよくない」ということではないのですが、Mさんは熱心に練習をしてきてくださる方だったので、たった1か月で声の変化が出ました!
Mさんの曲は、ご本人の希望で、岡本真夜さんの「Tomorrow」の練習をはじめました。
最初は、サビの一番高いところで声がひっくり返ってしまい、ちょっと苦しいとおっしゃっていました。
曲を歌う時にも「舌を後ろに!」ということをアドバイスして、舌骨を下げながら、カラオケの音源のテンポを20%ほど遅くしながら歌う練習をしました。
地声の響きで全部歌えた!
そして、昨日は、舌骨がある程度下げるのがかなり上手になっていたので、舌挙げの練習もやっていただきました。
発声練習では、口を開けたハミングをしたり、ゲッゲッゲッと軽くノイズ(仮声帯発声)が入るような声を出したりしました。
「汚いへんな声でいいですよー」と、アドバイスしながら歌っていただくと、段々舌が挙がって、かつ声帯の閉鎖もうまく入ってきました。
舌骨が上がらなくなると、舌を挙げても苦しくないですし、むしろ喉の引っ張り合いのバランスが取れて楽になってきます!
全体を「ネ」で歌ってから歌詞で歌うと、見事ひっくり返ることなく地声の響きで、「Tomorrow」を全コーラス楽に歌いきることができました!!
ご本人が一番びっくりして「すごい!こんなの生まれて初めて!!先生すごい!すごい嬉しい!!」と、感動していました。
私も、Mさんの声の頑張りに私も感動しました!
いい響きの声、出していて気持ちのいい声は自分自身に対して感動できるし、人にも感動を与えます!
今後もどれだけかわっていけるか、Mさん、とても楽しみですね♪
舌骨下げをやると、その副作用として少し声帯閉鎖が弱まったり、少し声がこもったりすることがあります。
そこを修正するための、「舌挙げ」「仮声帯」をプラスすると、かなりいい感じに地声の響きが出てくるんです!
声を変えるには、筋肉の柔軟性も大切
あと、Mさんがたった2か月で声が良くなったのは、首や顎周りなどの筋肉のコリが少しありましたが、マッサージもレクチャーして、ご自分でもよくやっていただいたことです。
筋肉がカチカチに固まっていたままで練習しても、なかなか効果が出ないので、発声練習の前のマッサージやストレッチの宿題もみなさんにやってくださいねとお願いしています。
「何で自分は声が出ないのか?」
「自分に必要な練習は何なのか?」
がはっきりすれば、あとはそれをやるだけです!!
もしも、今の自分の歌や声に「このままで本当に上手くなるのかな」と心配されている方がいましたら、体験レッスンで診断することもできますので、気になる方は一度いらしてみてください。