喉の詰まりが楽になる!「喉が開くマッサージ」

ギターを弾いている男性とマイクを持っている男性
マイクを持っている女性 最速で声を変えたいなら、マッサージと舌骨発声ボイストレーニング

こんにちは、アンヴォーカルスクールの浅井です。
「喉を開く」っていうことがどんな感覚なのか?
どうやったらできるのか?について、お話したいと思います。

「喉を開くことについて」なかなか掴めなくて困っている方も多いですね。
どうしてわからないかというと、喉を開くための筋肉っていうのが、そもそも存在していないからなんです。

ある生徒さんは、「あくびのように口を大きく開けると、喉が開くと思ってた」と言っていましたが、口と喉は別です。

また、よく喉は筒みたいな空間だとイメージされますが、その筒は骨とたくさんの筋肉が折り重なり、レゴブロックの集合体のようなものなので、一つ一つのブロックが柔軟になっていないと「開く」ということはできないのです。

「喉が開く」とは、喉頭蓋を立ち上げること

喉頭蓋というのは、気道と食道を分ける蓋で、食べ物を飲み込んだ時には倒れて、呼吸時には起き上がっています。
咽頭共鳴腔の広さを作るには、その喉頭蓋がしっかり起きていることが大事なのです。
でも、困ったことに、喉頭蓋が上がっていることを感じることができないんです。

喉頭蓋と対極に動く、舌骨という骨がありまして、そこは触ることができるんです。
舌骨を前の下方向へ移動させることができると、喉頭蓋が上がっていることがわかります。
ただですね、最初から思い通りに舌骨がスルスル動く状態の方っていうのはあまりいなくて、声のことで悩んでいる方のほぼ100%は、舌骨が奥へ引っ込んでいるんです。

どうして舌骨が奥に引っ込むかというと、
下の写真の青い斜線の部分が硬くなっているからなんです。

①舌骨はがし

舌骨が前に動くようにするには、効果的なのは舌骨はがし。
舌骨を横から奥に向かって押します。(筋肉でなくて、骨自体を動かします)
ゴリゴリ音がします。

ゴリゴリ音がしない方は、表面の筋肉だけになっている可能性があるので、しっかり奥まで押してください。

ゴリゴリ言わなくなるまで、毎日コツコツほぐしましょう。
出来れば前から喉に向かって、舌骨の裏側の筋肉もほぐすようにしましょう。

そして、ストローを吸うように息を吸ってみましょう。
舌骨が前に移動したら、筋肉が軟らかくなった証拠です。
なかなか前に移動しない方は、顎をしゃくり気味にしていただくと良いでしょう。

②舌の底ほぐし

舌が後方へ下がると、喉頭蓋が倒れ、舌骨が奥へ入り込みます。

それを防ぐには、舌の奥を上げながら声を出すことが大事です。
でも、舌が硬いとなかなかそれもできないので、舌もマッサージをしましょう。

舌の底の部分をマッサージでほぐします。

③咽頭収縮筋を緩める

喉の後ろ側についている筋肉、咽頭収縮筋。
「喉が苦しい、詰まっている」という感じがするときは、この筋肉が収縮しています。
しかし、咽頭収縮筋は随意で動きません。

この筋肉は、頬や口周り、舌骨とつながっています。
この筋肉と繋がっている筋肉を緩めて、遠隔操作で緩めます。
緩める筋肉は、イラストの黄色の部分、先ほどの舌骨の上筋肉と頬の筋肉だと思ってください。
まずは、頬骨の下をよくほぐしましょう。
表面の軟らかい筋肉ではなく、奥の筋肉をほぐします。

次に、口の中にある筋肉を緩めます。
口の中の頬の内側が見えるように口を開けましょう。

口の中の頬の内側が見えるように口を開けると、奥歯と奥歯をつないでいる内側翼突筋がほぐれてきます。

それによって、
頬の筋肉が緩む→咽頭収縮筋が緩む→喉が開いた感覚になります。

どうでしょう!いつもより高い声が出しやすくなった気がしませんか?

この3つを緩める感覚を保ちながら声を出す練習をしていくと、喉が詰まらなくなります!
①舌骨の上
舌の底
③頬(外、中)
喉が詰まらないように歌えるようになりたい方は、ぜひ体験レッスンにお申込みください!

 

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ボイストレーナー 浅井 のぞみ

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