こんにちは、ボイストレーナーNOZOMIです。
今回は、音程が取れなくてお困りの方への練習方法をご紹介します。
先日テレビで「音痴だからカラオケで順番回ってくるの嫌だ」と言っている男の子を見たので、書いてみました！

音程が取れない方は、私の経験上、３つのタイプに分けられます。

1、音が聴き取れていないタイプ→耳の問題

2、正しい音程より低くなる→声の問題

3、耳と声の両方の問題があるタイプ
何が原因かによって解決方法が異なります。

自分がどちらに当てはまるは分からない方は1の方法で練習して、ダメだったら２や３を試してみてくださいね。

１、音が聴き取れないタイプ【耳の問題】

 

自分の音が合ってるのか、合ってないのかわからない場合は、「自分の声が聞けていないから」かも知れません。
カラオケの音源に合わせて歌う前に、元歌の音源に合わせて歌う練習をしましょう。
自分の音が合っているか確かめる方法は簡単です！

手で片耳をふさぎながら歌ってみてください。
片耳では自分の声、片耳では音源の音を聞きます。
合わないところは、YouTubeの速度調節機能で、ゆっくり再生しながらそこだけ何度も歌う練習します。

耳が問題の場合は、このような練習の繰り返しで、音を合わせて歌えるようになってくると思います。
音源を何度も聴くだけではなく。実際声に出して再現する練習をすることが大切です。

2.正しい音程よりも低くなる【声の問題】

ここに当てはまる方も、細かく分けると２つのタイプになります。

A タイプ…高い声が上手く出ないために、自然と低い音程で歌ってしまう

Bタイプ…声を響かせる場所が低いため、少しずつ音程が低くなってしまう

いずれも、声の出し方が原因なので、発声方法の改善で音程は自然と取れるようになるかと思います。

発声方法の改善は、要はボイストレーニングを受ける方がいいよ、ということですが、ここではすぐにできる練習のやり方をご紹介しますね。
まずは、「歌う時に口を大きく開けないこと」

大きい口を開ける→下顎を下がる→舌も落ちる→音程が下がる
という方程式が出来上がり、音程が低くなりがちです。

<音程や響きが低くならないようになる練習方法>

口を開けた状態で、ンを言ってみます。 「ン～」ですよ！
口を開けてもアにならないように、舌をしっかり口の天井部分につけてくださいね。

口の中は舌でふさがれているので、鼻に響きを感じられるでしょうか？
そして、「ンー」で歌を歌ってみましょう。

それで音程が安定する感じがしたら、ハミングの響き方と同じように舌を浮かせたまま、上顎に響かせる意識で歌います。
この時に口は指一本くらいしか開けないでください。

できるだけ、顎を下げないようにしてください。
そして、高い音に差し掛かる時に、舌をちょっと後ろに引っ込めます。

どうでしょうか？ ちょっと出しやすくなりましたか？

それでも実際の歌よりも自分の出してる声の方が低くなってしまう方は、裏声の練習をすると高い音に届くこともありますよ。