こんにちは、アンヴォ―カルスクールの浅井のぞみです。
新型コロナウイルスがまた広がってきていて、カラオケボックスで練習していた方が練習場所に困っているという声を聴きます。
声を出さなくてもできること。
それは喉の筋肉のメンテナンス!
ギターは弦が切れたら張り替えますし、ピアノも調律師さんに内部のサビや鍵盤の調整などをしてもらいます。
人間の喉は、調子が悪いからといって部品交換なんかできませんので、自分の身体と一生付き合っていくしかないですね。
いつでもすぐに出したい声が出せるようなるにはどうしたらいい?
実は、喉のメンテナンスをしていくことが大事です。
「喉の乾燥を防ぎましょう」というは、既にやっている方も多いかと思います。
でも、声帯をコントロールするのは筋肉なので、筋肉のメンテナンスもとても大切です。
喉周りの筋肉が軟らかくなることによって、声が枯れにくくなったり、発声の癖が治っていくこともあります。
「いくら練習をしても声が出ない、どうしたらいいんだ!」と私のレッスンにいらして、「実は、喉の筋肉がカチコチだった」という方も多いです。
ということで、今回はその原因となる「喉の硬さ」についてお話していきたいと思います。
あなたの喉仏の位置は大丈夫?
スマホばっかり見ていると、首が前に出てしまいます。
パソコン作業も背中が丸まって、顎が内側に入ってしまいます。
その結果、どんなことが起きるでしょう。
実は、喉仏の裏側に筋肉があるのをご存知でしょうか?
喉仏(甲状軟骨)と首の中心の骨(頸椎)の間に、下の図のような『咽頭収縮筋』という筋肉があります。
首が前に出ていたり、首が丸まっていると、咽頭収縮筋が縮まり硬くなります。
その結果、喉仏が後ろに引っ張られて、喉が詰まりやすくなります。
喉仏が後ろにひっぱられている人の首は、下の写真のようになりますがわかりますか?
首の下の方がへこんで、喉の横の筋肉(胸鎖乳突筋)の方が前に出ています。
喉仏が凹んでない人や、喉仏が前にある人の写真はこちらです。
喉仏が一番前にあり、首の横の筋が浮き出ていません。
喉仏が奥に引っ込んでいる人の声とは?
では、喉仏が奥に引っ込んでいると、どんな声になってしまうのでしょうか?
- 声帯を閉じる運動が上手くできずないので、エッジボイスがうまくできない。
- 声帯を閉じる運動が上手くできないので、声がかすれる。
- 高音で喉が詰まる。
- 裏声がうまく出ない。
など、色々な問題が出てきます。
この喉仏が奥に引っ込んでいて、咽頭収縮筋の硬さが強い状態では、いくらボイトレを受けてもなかなか声は改善されません。
では、どのくらい軟らかくなればいいのでしょうか?
下の写真のように、喉仏の横に指が入るくらいです。
喉仏の横に指を入れてた時に、オエっとなったり、咳きこんでしまったり、指が全く入らない。
そんな方は、「咽頭収縮筋が硬い」のです。
この筋肉が軟らかくなり、喉仏が後ろに引っ張られにくくなったら、声がすごく出しやすくなりますよ!
喉を軟らかくする方法とは?
これまで、咽頭収縮筋を軟らかくするための「喉のマッサージ」よりも、効果的な方法を発見しました!
実は、口の周りの筋肉・頬筋と、咽頭収縮筋がつながっていることがわかりました。
ですから、口の周りの筋肉と頬の筋肉のマッサージをすること、
頬の筋肉を緩めながら声を出す練習、
言葉を発音するときにも唇周りに力が入らないようにすることを練習するといいです。
具体的な方法は、こちらの動画でも紹介しています↓