「高音で喉が詰まる」時の解決法とは?

外国人男性がステージで歌っています。

こんにちは、ボイストレーナーのNOZOMIです。

これまでも喉に力が入る原因として、舌が問題であるということをお話してきました。

今回は、曲の中で高音部分が出てきたときに
「喉が詰まる」
「音が上がり切れない」
「声が割れる」
などの問題がなかなか解決しない!と言う方のためのとっておきの練習方法をご紹介します。

きっと効果が表れると思いますので、ぜひ試してみてください。

 

まずは、舌のコリをほぐそう

舌は、上のイラストのようにいくつもの筋肉の集合体となっています。

舌骨舌筋と言う筋肉が、舌を下の奥方向へ引っ張りこんでしまうと、舌骨が奥に入り込みます。

その結果、喉が詰まって高音が出なくなります。

舌骨舌筋が緩んだ状態で声が出せるように、舌骨舌筋をマッサージしましょう。

 

①舌の裏をほぐす。

舌は真ん中の筋(舌小帯)を境に左右に分かれていますね。

まず、右半分だけ舌の底から上に向かって、押していってください。
左手の人差し指を使うとやりやすいです。


同じように右手の人差し指で、舌の左半分もやってください。

「オエッ」と嘔吐反射が起きやすい人は、舌が硬い証拠です。
舌が軟らかくなると起きにくくなるので、毎日ちょっとずつやってくださいね。

②舌の表面をほぐす。

舌の表面の右半分を左手人差し指で押します。
舌骨舌筋にきくように、なるべく奥の方まで指を入れて押してください。

同じように右手の人差し指で、舌の左半分もやってください。

硬いな、凝っているなという部分を重点的に押してくださいね。

 

③舌骨舌筋を引っ張る。

舌の裏の横側から両手の人差し指を入れて、舌からすくい上げます。

舌の底の部分が硬くならないように、緩めるようにします。

曲の練習の方法

舌の底辺から上げるつもりで歌います。
利き手で舌の底の奥のほうを指でつまんでいただくと、舌骨舌筋が触れます。

舌骨舌筋を指でつまみながら、自分が練習している曲歌いにくいフレーズだけ歌ってみましょう。


喉が詰まりやすい言葉の時に、舌が後ろの下方向に引っ張られて、ガチガチに硬くなりませんでしたか?

特に、ウやオの母音の言葉だと、そうなりやすいかと思います。

発音の都合上、多少引っ張られるのは仕方ないのですが、なるべく力が抜けるようにしましょう。

あと、タチツテトやラリルレロなど、舌が動く子音で、舌骨舌筋が下後方に引っ張られる方は、舌先だけを動かして子音を発音するようにしてみてください。

どうしても「オエッ」となって舌骨舌筋が触れない方は、先ほどの舌を軟らかくするマッサージをコツコツと続けてくださいね。

それと、写真のように舌を口から出して上に向けながら、歌ってみる練習もいいですよ。
舌を前に出し続けられずに引っ込んでしまうときは、舌骨舌筋に力が入っている証拠です。

舌の裏側を伸ばしながら歌うと、舌骨舌筋がストレッチされて声が出しやすくなりますよ。

以上の練習方法、日々の練習に取り入れていただければ幸いです。
もし、実際にレッスンを受けてみたいと思った方は、まずは体験レッスンにお越しください。

 

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ボイストレーナー 浅井 のぞみ

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