声が楽に大きく出るようになるには、舌骨がカギ!

舌骨の形と位置がわかります。

こんにちは、ボイストレーナーのNOZOMIです。
最近は、カラオケに行く人も増えてきているようですね!
マスクも取って、気持ちよく声を出したいですよね。

でも、久しぶりに歌うと・・・あれ?
声が出ない。
喉がなんか詰まってる気がする。
なんていう感じはしませんか?

前は出たのに、声が出なくなったというのは、年齢のせい?
いや、そうとも限りません。
小学生でも、20代でも出ない人は出ない、のです。

スマホやパソコン、ゲームで、前かがみの姿勢をとることが多い人。
首が前に出ている人は、喉が詰まって声が出なくなります。

なぜ喉が詰まってしまうかというと、舌骨が奥に入り込んでしまうからです。

高音が出ない、喉が詰まるという方は、全員、舌骨周りが硬いです。
大げさに感じるかもしれませんが、ホントに全員です。

声を出さなくても、すでに喉が詰まっているという状態ですので、歌ったら更に詰まってしまうのです。
舌骨周りの硬さを取らずに、「声を楽に出したい」と練習しても、それはなかなか難しいと思います。

ですから、早く声を治したい方は、発声練習をよりも先に、舌骨周りを緩めることをおススメします!

舌骨とは?

舌骨は喉仏の上にあり、Uの形をしている細い軟骨です。

喉仏の一番上の部分を触ると、少しへこみがありますね。
へこみのちょっと上に、細い骨が横長にあるかと思います。
それが舌骨です。

ゴックンとすると、一旦、上にあがって顎の中に入ります。
わかりましたか?

でも、以下のような方は、要注意です!
●舌骨がどれだかわからない。
●舌骨と顎がくっついている。
●舌骨が喉仏よりも、後ろに引っ込んだ位置にある。
●舌骨と喉仏が区別できない。(舌骨と喉仏がくっついて隙間がほぼない)
これらは、舌骨の周りの筋肉が硬いことで起こります。
そして、舌骨の周りの筋肉が硬いと、喉が常に詰まっている状態と言えます。

舌骨と喉仏の隙間は、広いのが理想です。
このような理想的な位置にある方は、きっといい声だったり、歌がそこそこ歌えたりします。

なぜそんなに舌骨が大事なのか?

どうして、浅井のぞみはこんなに「舌骨、舌骨」と言うのか?
身体の構造をみていくと、わかります。

歌を歌うのに必要な身体の部位は、全て舌骨と繋がっているからです。
胸骨・肩甲骨 →呼吸
喉仏の中の声帯→声を出す
      →口を開く
      →言葉を発音する

そして、舌骨とそれぞれを繋いでる筋肉は、日々の疲れや姿勢の悪さによって、すぐに硬くなってしまうんです。
舌骨周りの筋肉を緩めることで、声を気持ちよく出して、自由に歌えるようになります。

なので、焦ってひたすらに発声練習をするのではなく、舌骨の周りの筋肉を一つひとつマッサージをしましょう。

今回は、比較的やりやすい舌骨の上側の筋肉(舌骨上筋群)マッサージをご紹介します。

①舌骨と耳の間の筋肉


②舌骨と顎の間の筋肉


この2点をほぐしを数週間から1ヶ月ほど続けていくと、舌骨と喉仏の隙間が少しずつ広がっていったり、舌骨が前に出てきたりします。
そこから舌骨を前下方に下げる練習(喉を広げる練習)や、舌のトレーニングをやるのが効果的です。

また、②の部分を指を押さえて、ここが動かないように気をつけながら、曲を歌ってみてください。
そうすると、喉に力が入りにくくなります。

それでも喉に力が入ってしまう場合

肩甲骨と舌骨をつなぐ筋肉(肩甲舌骨筋)や、喉仏の下の筋肉(甲状舌骨筋)、首の横(斜角筋)が硬いのかもしれません。
そちらのマッサージも合わせて行うと、声が出しやすくなってきます。

また、舌が硬い可能性もありますので、舌をほぐすと良いでしょう。

但し、マッサージの力加減が間違うと効果が出なかったり、組織が破損する場合がありますので、自己責任でお願いします。

歌っても、喉が詰まらないようにするには?

せっかく緩んだ筋肉でも、歌う時にまた硬めてしまったら、またどんどん喉に力が入って苦しくなってしまいます。
喉の筋肉を触って、硬くならないように気をつけながら発声練習をしましょう。

また、歌う時には、なるべく舌骨が動かないようにすることが、喉に力が入らないようにするコツです。
舌の根元が動くと、舌骨が勝手に動いてしまいます。
歌詞を発音する時には、舌全体を動かさないで、舌先だけを動かして歌うように心がけましょう。
実際のレッスンを受けてみたい方は、体験レッスンからどうぞ。

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ボイストレーナー 浅井 のぞみ

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