フースラーメソッドの落とし穴

マイクを持っている女性 最速で声を変えたいなら、マッサージと舌骨発声ボイストレーニング

アンヴォ―カルスクールの浅井のぞみです。
今回は、私のボイストレーニングの考え方についてお話していきます。

この数年間、1950年頃に発表されたフースラーメソッドという「喉の筋肉バランスを取れるようにトレーニングをすると、高音・ミックスボイスが出るようになる」という考え方を取り入れるレッスンが増えています。

とても大雑把な書き方で恐縮ですが、
裏声<地声の人は、裏声を強化しましょう。
裏声>地声の人は、地声を強化しましょう。
という感じの考え方です。

それによって、一般的なボイストレーニングレッスンでは、
「あなたは腹筋が弱いから、強くしていきましょう」
「あなたは裏声の筋肉が弱いから、裏声を練習しましょう。」
「あなたは声帯閉鎖が弱いから、声帯閉鎖を練習しましょう」
というように、「弱いところを強化するトレーニングをする」という考えでレッスンを行っているかと思います。

本当に、単に腹筋、裏声の筋肉、声帯閉鎖が弱いだけだったら、その3つを強化するトレーニングをしていけば、2,3か月で高音も出るようになります。
でも、そのような教科書通りのプロセスで声が出るようになるのは、ほんの一握りの人。
実際には、なかなか上手くいかないと、何年も色んなボイストレーニングを転々としている方もいるのです。

私も以前は、「弱いところを強化する」ことばかりを考えてレッスンしていました。
例えば、「地声が強くて、裏声が弱い」という人の場合、裏声の発声練習をパターンを変えて繰り返していました。
「これを沢山繰り返せば、そのうち裏声が強くなりますよ」
「地声は強いから、小さくしましょう」
レッスンではそんな風に言っていました。

でも、いつしか「これが弱いから、強めましょう」という指導方法に限界がきたのです。
その人の骨格や声質を考えると、もっと高い音が出そうなのに、それ以上の高さは出ない。
「裏声を強く出そうとしても出ないんです」と訴える生徒さん。
「はいっ」と一生懸命にやろうとしてくれるけど、それ以上伸びずに諦め顔の生徒さん。

自分の知識や指導技術が足りないうちは、思うように伸ばしてあげられないこともありました。
「どんな生徒さんを絶対に変えてあげたい」
と思って、人間の身体のことを何年もかけて研究しました。

研究すればするほど、実感しました。
筋肉が弱いからではなく「動かないから」
筋肉が強いからではなく「硬いから」

ということを。

確かに「裏声の筋肉を強化すれば、地声の筋肉がそのうち弱くなる」というやり方で、効果が出ることもあります。
でもこれは、元々喉などの硬さに問題のない人だけで、一握りです。
多くの人は声を出す前から筋肉が硬いので、裏声を強化しようにも筋肉が動かないんです。
「地声は強いから小さくしよう」と言っても、小さくすると震えてしまったり、かすれてしまう。
歌に自信のない人ほど、そういう問題が出てきてしまいます。

調べると、声が出ない原因は、頬(口の中)、顎関節周りの筋肉の硬さも大きく影響するということがわかりました。
→ブログ 喉の力を抜くのは「頬」!? 新しい発見!

そのため、私のレッスンでは、まずは声を出していない状態での喉をチェックし、硬いところを軟らかくほぐすところから始めます。
声を出す前から硬いところは、日常的に硬いということですので、やり方を覚えてもらって自分でやってくることを宿題にしています。

ほぐすのはやりやすいところから。
舌骨周り、喉仏の周り。
そして、筋肉が硬くならないように触りながら、発声練習をします。
喉仏が奥に引っ込みがちな人は、少し前に引っ張ってもらったり、顎を前にしゃくるようにしたりして、筋肉を緩めることを行います。

上手く声が出ない方は、舌骨・頬(口の中)・顎・舌の筋肉の中で、どこかが硬いんです。
→詳しくは発声改善専門ボイストレーニングのページへ

そして、「硬いところを触って、緩めたまま声を出す感覚」が掴めるような発声練習をします。
普段硬いところが緩んだまま声が出せると、ふわーっと気持ちよく、自分の声が自分の身体から離れていく感覚がします。

弱い筋肉を強化するための発声練習のパターンは、いくらでもYoutubeなどにも出ていますが、硬いところを緩める練習パターンは少ないですから、これからも沢山作り出していきたいと思っています。

それと、声を出すときに「横隔膜や腹筋を使う」ということを意識している方は多いのですが、「肺に空気を取り込む」ということを意識している方は意外と少ないです。
肺を広げるのは、横隔膜だけじゃなく、鎖骨周り、肩甲骨、肋骨周りの筋肉も使わないと、十分に吸えません。
胸式呼吸はダメだという言葉だけを信じてしまって、お腹は硬いだけで動かない、背中はガチガチに硬くなって動かないという方もいます。

硬い部分を軟らかくしたうえで、地声の筋肉、裏声の筋肉をそれぞれ強化する発声練習やミックスボイス、ベルティングボイスを出す感覚が掴めるような発声練習をする。
今では、これが一番早道だと確信しています。
根本的に声が変わり、「これが自分本来の声だ!!」というのがわかって、きっと感動していただけると思います。

このような切り口でレッスンをやっているトレーナーはほとんどいないので、
「本当にマッサージで変わるの?」
「頬なんて声に直接関係ないでしょう」
「舌骨なんて聞いたことない」
と疑問に思う方もいるかと思います。

喉とお腹だけでだけで、歌が上手くなるというのはもう古い!!
舌骨・頬(口の中)・舌・顎を全部をちゃんと使いましょう。

今までのボイトレで変わらなかった方、
いち早く声を変えたい方は、
まずは体験レッスンにお申込みください。
ボイストレーニングしている女性が2人います。体験レッスン受付中

 

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ボイストレーナー 浅井 のぞみ

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